我が家は、ゆきむらとサイゾーの二匹飼いでした。
(現在はゆきむらが亡くなったので、サイゾーだけ)
オレが7歳のときに、チビネコはやってきた。
庭で遊んでるオレに、付きまとってホントに手を焼いた。
家に入ることになったとき、オレ熱出したからね。
これから家族を増やしたいと考えてる方に、私の体験を元に「こんなこともあるよ」「ネコちゃんはどう思ってる?」をシェアしたいと思います。
それネコちゃんのため?
ノラ猫ゆきむらを育てて7年。
それなりに穏やかに過ごしていました。
ある日、いつものようにリードを付けて庭で遊んでいるゆきむらに、いきなり懐いてきた痩せっぽっちの子猫がいました。
ゆきむらのお腹に、まるでコバンザメのようにまとわりついて離れない子猫。
ゆきむらは一応、威嚇してイヤがりましたが、ひるんでまたくっつくの繰り返し。
毎日通ってくるので、私たちも抱き上げようとしますが、人間には指一本も触らせない不思議な子でした。
ところがある日、うちの旦那氏の姿をみて、庭にいるゆきむらが甘えてお腹をみせていました。
そこにくっついていたチビネコちゃん。
旦那氏がチビネコを片手でひょいっと抱き上げました。(誰にも触らせなかったのに)
そうして徐々にチビネコは、私たち家族にも懐いてきました。
ゆきむらは相変わらず、威嚇と無視をしていましたけど・・・。
やがて晩秋になってきて、朝晩の寒さが堪えるようになってきました。
がりがりのチビネコは、死んでしまうんじゃないかと思い、受け入れることになりました。
「ゆきむらも嫌がっているけど、家に入れば慣れるだろう」
「ゆきむら一人じゃ可哀想だから、もう一匹いた方がきっと良いよね。」
私が当時考えたことは、こんなところです。
今、思えば自分勝手ですよね。
そして家に入ったチビちゃんは、それでもゆきむらにくっついて離れず・・。
ゆきむらは、えづく(吐くような素振り)ようになりました。
心配になり病院に連れていきました。
一緒に飼うことになったチビネコも、ついでに検診です。
3つの注意点
ゆきむらは風邪をひいていました。
その後、熱も出して回復まで1週間かかりました。
ネコちゃんにとって1週間はとても長い時間ですよね。
今回のいきさつを獣医さんに話すと、注意点を3つされました。
- 先住ネコに配慮すること
- ネコのタイプを見極めること
- 二匹以上飼える環境にすること
案外ネコちゃんはストレスを感じやすく、テリトリを重視すること。
室内飼いのネコちゃんにとって家は自分の縄張り。
ゆきむらは体調まで崩してしまったので、1階と2階でそれぞれ飼ったらどうか?
そういうアドバイスも受けました。
そして私が思った「一人じゃ寂しいだろうから・・・」というのは、全くのお節介。
ネコちゃんにとっては、ありがた迷惑にしかならなかったんですね。
それをゆきむらは、威嚇と無視という形でサインを送っていたんです。
「庭くらいは良いけど、家は絶対イヤだからね!」
言葉にすれば、こんな気持ちだったに違いありません。(ホントごめん・・・)
そしてゆきむらの場合は、風邪による発熱だったけれど
中には新しいネコちゃんが来たことのストレスで、病気を発症してしまう場合もあります。
「FIP 伝染性腹膜炎」と呼ばれる病気です。
FIP発症率を多頭飼いの場合と単頭飼いの場合で比較すると、多頭飼いの方が異常に高い確率であることがわかりました。2頭目を飼育し始めたら、翌月に先住猫がFIP発症というパターンがとても多く見られます。これは2頭目がウィルスを持ち込むのではなく、ストレスをかけた為と考えられます。
必要以上に怖がる必要はないですが、頭の中において置く必要はあると思います。
病気とは違いますが、私の知人の場合は新しいネコちゃんを向かい入れた途端
先住ネコが家を出ていってしまったと言って嘆いていました。
こんなこともあるんですね。
よくある勘違い
「1匹じゃかわいそう・・・」
「きっと仲良くなれる」
「2匹になったら、かわいさ倍増」
こんなこと考えません?(私は考えました・・。💦)
冷静に考えてみると、これ全部、身勝手な考え方ですよね。
ネコちゃん的に言うと
「1匹じゃかわいそう」 → 「寂しいって言いました?」
「きっと仲良くなれる」 → 「いきなり知らないヤツと暮らせる?」
「2匹になったら、かわいさ倍増」 → 「それだけのために、どんな犠牲だよ。」
たぶんこんなところでしょうね。(深く反省)
もちろん私のような、思いつきで迎い入れる人ばかりではありませんよね。
保護する目的の方もいらっしゃるでしょう。
迎い入れるときは
- 先住ネコに配慮する
- 相性が悪かった場合、別の部屋で飼えるようにする
この2つは、最低でも気にした方が良さそうです。
今は亡きゆきむらは、最終的にサイゾーを受け入れてくれました。
熱を出した1週間で何を思ったのかわかりませんが、ゆきむらには感謝しかありません。
ゆきむら ありがとう
それから、これから迎い入れを考えている人に少しでも役に立ちますように願いを込めて。
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