ネコの気持ち(1)

ネコ

オレってさ、外が好きなんだよね。

土の匂いも、季節毎の風の匂いも、葉っぱの匂いも好きなんだよね。

それってさ外に出なきゃわかんねーじゃん。

朝、お母さんが庭側のサッシを開けると、オレの大好きな匂いがしてくるわけ。

外に出たくて、出たくて仕方なくなるじゃん。

でもお母さんは、朝ごはんの支度とか洗濯とか、なんやら忙しそうで、オレのことは「後でね。」とか言うわけ。

それってなくない?

よく一番チビのお姉ちゃんが、そう言ってるから覚えた。

だから、網戸を破ってみた。

結構、簡単に破れたから、外にジヤーンプ!

外サイコー!

風の匂いも、葉っぱの匂いも…小っちゃい羽虫とか、蝶々とかサイコーに面白い!

「あれ?網戸破れてる!オカン、ゆき逃げたんじゃない?」

ヤベッ!チビ姉に気付かれた!

隠れるとこ、隠れるとこ。

お隣の室外機の下。

あっこれ、神じゃね?

良い感じにすっぽり見えなくなるじゃん。

「ゆき!ゆきむら!」

あーらら、大捜索が始まりましたよ。

お隣との間の塀の上。

いつもそこを通ると思うなよってね。

庭の車の下ね。そんなベタな所に隠れませんて。

道路の方まで行っちゃったよ。

そっち行くわけないじゃん。キライなんだよ。車の走る音。

ビビりじゃねーから。そこんとこ勘違いすんなよ。

お隣のおばちゃんも出てきちゃったよ。

お母さんダメだよ。ご近所迷惑じゃん。朝から、うるさいよ。

「!」ヤベー近づいてくる。

通り過ぎたー。ヤッター!

あれ…戻ってきた。

「!!」見つかった…何で分かったん?

お母さんの顔、ホッとした顔した。けど直ぐに、「ゆーきーむーらー!」って怒った。

分かりましたよ。戻ればいいんだろ!戻れば。

腹も減ったし、戻るか…。

網戸は破るの簡単だし、次のルートは大体押さえたし楽勝。

今日は、リードの庭遊びくらいでも良いか。

一応、オレの縄張りなんだってとこ見せとかないと、他の奴らが我が物顔でのさばるからな。

この間なんか、「紐に繋がれてイヤじゃないの?弱っちいヤツ」って抜かした奴がいた。

「自分の縄張り守れないじゃん」とか言いながら、ズカズカ入ってきた。

オレが何も言わないから、なめてたんだろうな。

近づいたところで、威嚇してにらみつけ、間合いを詰めたら、ビビって逃げてった。

楽勝~。

まっ、オレがまだチビの頃、よく庭にやって来る、おっさんネコがいたんだけど、そのおっさんネコに教えてもらったんだ。

相手を良くみて、意表を突くんだって。ケンカなんかしない方が良いんだって。

それまでオレは、強くなるためには、腕っぷし!って思ってた。

ケンカをいっぱいやって、強くなるんだ!って思ってた。

おっさんネコには、いろいろ教わった。

その話しは、また今度。

 

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