ネコの気持ち(2)

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ネコの行動

今日は、オレがチビの頃の話し。

オレがこの家に来てすぐに、おっさんネコは庭に現れた。

「噂はホントだったんだな。」

ってオレに言ったんだ。

「たぶん近々、知り合いが来るからな。」そう言って帰ってったんだ。

次の日庭を見ると、おっさんネコがいた。

オレは、網戸の破って外に出た。

すぐに、お母さんの声がした。

また網戸を破ったのは、マズかったかな?

とりあえず…逃げ…「!」

おっさんネコに、ネコパンチをおみまいされた。

「オマエな~飼われてんだろ。エサくれる人を困らせるな。」

え~なんだよそれ!ってキョトンとしてるうちに、お母さんに捕まった。

おっさんネコは、お母さんが近づいても逃げなかった。

お母さんが「えーと…ボス!ありがとう。」ってお礼を言ってた。

「うちの子、ゆきむらって言うの。よろしくね。」だって。

止めてくれよー。恥ずかしい。

おっさんネコは、そのまま庭にいたから、その後は悪さが出来なかった。

日が暮れると、庭は静かになって夜の匂いがした。

「!」…おっさんネコが言ってたのは、この事だったのか。

オレはチビなりに、箱座りして体を大きく見せた。

「ゆき、もう閉めるよ。」お母さんが、そう言いながらサッシを閉めようとして驚いてた。

そりゃー驚くよな。

庭に、ネコたちが5匹もいれば。

お母さんは静かに、家族を呼んだ。

お父さんも、中ねえもチビ姉もお兄ちゃんも驚いてた。

「近所に、こんなにネコがいたのか。」

「ジブリみたい。ネコのネットワークだね。」

オレも実は、箱座りするのが精一杯だった。

みんな一切、鳴き声も出さないし動かねーんだ。

お母さんはまた「うちの子、ゆきむらって言うの。よろしくね。」だって。

オレの箱座り、台無しじゃん。

「まだ話があるみたいだから…」って、お母さんは閉めずにいてくれた。

オレはチビなりに、この家に来たこと。庭でリードに繋がれることなんかを説明した。

すると、一匹また一匹と帰って行った。

緊張した~。

「あれ?みんな帰ったの?ゆき、お友達できたね。」

あーあ、のんきだよお母さんは。

早速、次の日におっさんネコに、夕べのことを話した。

「みんなこの辺を歩くんだ。オマエの事を良く知らなきゃなんねーだろ。」

ふ~ん…。

「オマエは、ずっと遠くから来たんだろ。オマエの親を知ってる奴もいねー。だから、オマエのことを知りたいのさ。」

ふ~ん…そんなものなのか。

「オマエの母ちゃんどうした?」

死んじゃった…車にやられた。

「…じゃあ、何にも知らねーんだな。」

…?

「オレが、いろいろ教えてやるよ。」

断りづらい空気だな…。

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