猫の種類って(人間だと人種?)たくさんある。
オレは真っ白だから、柄のあるヤツのことは、実は、あんまり見分けがつかない。
それよりも、体のデカさが気になるかな。
前に庭で、いつものように遊んでる時、真っ白の猫が目の前に現れた事があった。
オレに、そっくりでビックリした。
良く見たら、オレの方がスラッとしてるし、顔つきもオレの方がハンサム。
それよりも、縄張りを守らなきゃいけなかったと、ちょっと慌てていたら
「あれ?タカちゃん?」
って、お母さんが、ソイツに声掛けてた。
「道路渡って来たの?お母さんに怒られるよ。お店にお帰り。」
どうやら近所の美容室のネコらしい。
ソイツは、オレのことは無視したくせに、お母さんにはニャーなんて返事してた。
ムカつく。
急に現れるもんだから、ビックリしてシッポが狸みたいに、ボワッってなったのもしゃくに障る。
もう来んな!
自分に似てるのも、オレより体がデカいのも気に入らないからな。
それにしても、ふてぶてしいヤツだった。
その後、お母さんが「タカちゃんは、15才なんだよ。元気だよね。」だって。
ふてぶてしい訳だ。
人間だと、だいたい87才くらいだもんね。
ふてぶてしいと言えばこの前、大きいお姉ちゃんが連れてきた、あのモコモコネコ!
思い出しただけで、腹が立つ!
ここどこ?…なんて甘えた声出して!オレの縄張りなのに!
しかも、トイレまで使った!
ゆるさん!
二度と会いたくない!
大きいお姉ちゃんも、お姉ちゃんだよ!
仲良くなんて出来るわけないじゃん!
あぁムカつく!
ところがある日、またまた態度のデカイ、体もデカイあいつが、やって来た。
「何回も会えば、仲良くなるよね。」
大きいお姉ちゃんは、彼氏が出来てバカになった。
オレは、そう思ったね。
何度会っても、ムリ!
なのに、アイツは「ねえ、遊ぼーよ。」とか「そこで寝ても良い?」とか「ゆきちゃんのゴハン美味しいね。」とか寄ってくるわけ。
オレは頭にきて、頭にきて、白い体が赤くなるかと思ったね。
あんまりウルサいから、一度連続ネコパンチをお見舞いした。
「ビックリするじゃん。止めてよね。」
ってお返しされたんだけど、このパンチが重い。
耳が取れたかと思ったよ。
コイツ…日本猫じゃない。
お母さんと、大きいお姉ちゃんの話しでは、メインクーンという種類のmixじゃないかって。
なんだ…オレと同じ雑種じゃん。
なんだよ…そうか…。
でも、外国猫って…スラッとしてるんじゃないのか?
アイツ…前足も後ろ足もスゴく太い。
でも、短い。
んで、スゲー力が強い。
「もう、連れて来るなよ。ゆきがイヤがってるだろう。」
お父さん!良く言ってくれました!さすがです!
でも、お父さんがいなくなると女達は
「お姉ちゃんと、ちくわを通してジンくん(彼氏の名前)を見ちゃうんだよ。父親は、彼氏のことはキライなものだもんね。」
あの~論点がズレてますよね?
頼むから、もうアイツを連れて来んな!
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