ご飯の時間は、やっぱり楽しみ。
カリカリを器に入れてくれると、カラカラカラ~っていうだろ。
あれを聞いただけで、落ち着かなくなる。
お母さんが、器に入れてる途中なのに、頭を突っ込んで食べ始める。
お母さんは、なんか言ってるけど気にしない。
ふう~お腹いっぱい!
毛づくろいをしたら、トイレすませて寝ますかね~。
まだ食べきってない分は、目が覚めたら食べよう。
夜は、猫缶も食べられるから楽しみ~。
今日は、何の猫缶かな~。
カツオ節が入ったやつが良いな~。
そんなことを考えていたら、眠くなった。
ひと眠りして外に出たくなったから、お母さんにリードを付けてもらった。
この日は、なんとなくいつもと違う感じがしたんだよな。
視線を感じて振り向くと、チビ猫が走って寄ってきた。
「!」
お兄ちゃん…とか言いながら、オレの腹の横にくっついてくる。
冗談じゃねー。
こっち来んな!離れろ!あっち行け!
どんなに追い払っても、絶対に離れない。
なんだよコイツ。
「あら~子猫ちゃん。可愛いね。どこから来たの?」
お母さんが気付いてくれた。助かった~。
ところがコイツ、お母さんが来てもオレから離れない。
でも、お母さんがオレに近づくと、サッと庭の端っこまで逃げる。
どうやら人間が嫌いらしい。
でも、人間に威嚇はしない。
はぁ…なんなんだよー楽しみな外遊びが台無しだよ。
オマエ帰れよ。邪魔だよ。
「お腹空いた…」
知らねーよ。ママのとこ帰れよ。
「まだお兄ちゃんといる。」
最悪だよ…。
なんかオレって、こういうこと多くない?
日が暮れて、やっとアイツも帰った。
結局、ずっと居やがった。
「また明日ね。」だって…。
怖くね?
まぁ、子猫の言うことだから、明日はないな…たぶん。
あれ?なんか寒気がした。
いつものルーティンで外に出た。
「お兄ちゃ~ん」
呼ばれるまで、コイツの事をすっかり忘れてた。
また来たのかよ!
そして一日中、くっついている。
外にいる時間が増えた。
何だか増えた。
オレが家に入りたがらないから、お母さんが心配して、ご飯を外に持ってきてくれた。
外で食べるご飯は上手い!
なんてことはなく、オレが食べた残りを、チビが食べた。
「美味しいね~。」
一粒も残さずキレイに食べてた。
オレなんか、この味飽きたな~なんて食べなかったりするのに…。
何日も通っていたチビは、とうとうオレんちの家族になった。
オレは反対したんだけどね。
やっぱり…先住者のオレが決めるべきじゃね?
でも、反対するほど体力が無かった。
チビが家に入って、オレは高熱を出した。
一週間寝込んだ。(ネコだけに)
どうしたんだろ…オレは、どうなっちゃうんだろう。
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