サイゾーくんは臆病さんです。
野良猫だったので、慎重に慎重を重ねるようになったのでしょう。
音には敏感で、特にビニール袋のガサガサっという音は大嫌いです。
とにかく臆病で、室内飼いになったのに、庭側の廊下からリビングになかなか入ってきませんでした。
そんなサイゾーですから、おっとりした性格で、慣れれば自分から人の膝に乗ってくる子でした。
ごはんが欲しくなると、まとわりついてきたり、餌を持った私の手に頬ずりしたり…
これぞネコ!Theネコ!って子です。
やっぱり私の記憶は間違っていなかった。
ゆきむらくんが個性的なんだ。
そう気付いたとき、なんか嬉しかったですね。
そんなある日、サイゾーもチクワの洗礼を受ける事になりました。
その日も突然、チクちゃんはやって来ました。
しかも泊まり掛け。
長女夫婦(ジンくんと結婚しました。)が旅行に行くので、チクちゃんを預かることになったのです。
たまに遊びに来ていたからなのか、チクちゃんは臆することなく、過ごしていました。
我が家のネコの方が、遠慮しているように見えました。
ゆきむらは、相変わらず側に寄りません。
チクちゃんも心得たもので、どこ吹く風で寛いでいました。
そんな様子を見てなのか、サイゾーもチクちゃんと、ケンカにはなりませんでした。
ところが、サイゾーの「ニャ…ニャッニャ」という奇妙な鳴き声が聞こえました。
見渡してもサイゾーの姿はありません。
チクちゃんが寝ているだけ。
と思ったら、チクちゃんの下敷きになっています。
もっと良くみれば、チクちゃんがサイゾーにジャレているようでした。
チクちゃんは、メインクーンのmixだと思われるネコなので、当時まだ2歳なのに、6キロ超はありました。
今から思えば、まだこの頃でも小さかったんですが…。
(今は、8キロあります。)
サイゾーも、やられるばかりではなく応戦していました。
しかし、チクちゃんは毛足が長いので、噛みついても口の中が毛だらけになって、応戦もかなわず、サイゾーはなすがまま状態でした。
まるでジャイアンと、のび太のようです。
ただ、サイゾーの性格が穏やかなのと、チクちゃんの独特な性格の相性は悪くなかったようです。
一緒に、くっついて寝たり、ご飯も並んで仲良く食べたりしてました。
今も時々、チクちゃんはやって来ます。
ゆきむら11才、サイゾー5才、チクちゃん7才です。
人間年齢に直すと
ゆきむら60才、サイゾー30才、チクちゃん48才くらいです。
でも、見た目があまり変わらない彼らは、関係性事態もあまり変わらないですね。
今日も元気に過ごしています。
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