キジトラネコの気持ち(2)

ネコ

野良猫のボクは、この家の子になった。

お兄ちゃんと毎日遊べるし、スーパー美味しいご飯は食べられるし、ボクはスゴく嬉しかったの。

でも、やっぱりママの事が心配で、会いに行ってた。

ママも一緒に来てって、呼びに行ったんだ。

ママは、寝てばっかりで元気がない。

スーパー美味しいご飯の事を教えて、何度も一緒に行こうってお話ししたの。

「ママは、そこまで行けないわ。」って言うだけ。

でもボクだって、引き下がってばかりはいられない。

今日こそは、絶対連れて行くって決めてたの。

ママって呼ぶと、いつも出てきてくれるのに、今日は出てきてくれなかった。

古いアパートの縁の下、ボクはママって呼びながら入って行ったの。

ママは、いなかった。

そこら中走って、いっぱい探したけど、どこにもいなかった。

今まで、怖くて行けなかった道路の方まで探した。

どこにもいない…どこに行っちゃったの?ママ!

「ママなら、人間が連れて行ったぜ。」

声がする方を見ると、あの時のカラスだった。

「えっ?人間の家に行ったの?」ボクは、ちょっとホッとした。

だってそうすれば、スーパー美味しいご飯が食べられるもんね。

でもカラスは違うと言った。

「動かなくなったから、人間が来て持って行ったんだ。」

意味が良くわからないよ。

「オレ達は、動かなくなった奴らの事は、すぐわかる。間違いない。」

ボクは、なんとなく意味は分かった。

もうママに会えないんだね。

ボクは、古いアパートの縁の下に行った。

ママの匂いがした。

ボクは、いつの間にか寝ちゃったみたい。

人間の声で目が覚めた。

「居た居た!子猫が一匹居るぞ。」

「!」ボクは、お家に帰らなきゃ!

一生懸命走った!

知らない場所に隠れたりして、逃げて逃げて、家に帰る事だけ考えた。

どうしよう…パニックになった時、遠くで声がしたんだ。

「サイゾー」って…

お父さんの声だ!

お父さんの声の方に、行けば良いんだ!

この道、この道だ!

あってる!大丈夫、ここ真っ直ぐだよね。

あっ…明かりが見えた。

お兄ちゃんは、もうお庭にいないか。

ボク随分、お外にいたんだね。

ごめんなさい。

でもボク、帰って来たよ!

「ただいまー!」

 

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