今日は、ボクの番です。
ボクの名前は、サイゾーです。
お兄ちゃんが、庭でリードに繋がれて遊んでいる時にボクは、この家に来たんだ~。
お兄ちゃんは、真っ白で格好良くて、ボク一目で大好きになったの。
お兄ちゃんのお腹にくっついて、ずーっと一緒に歩いたりしてた。
お兄ちゃんは「邪魔だ!」「ウザいぞ!」「あっち行け!」なんて言ってたけど、ボク全然平気だったよ。
だってお兄ちゃん、口だけなんだもん。
ネコパンチはするけど、爪出てないし、噛まないしね。
それに、お兄ちゃんが「うぜー!」って怒るとお母さんが「ゆき!子猫にどうして怒るの!」って言うんだ。
その度にお兄ちゃんは「チッ!」って言うけど、それ以上は怒らないの。
チョロい。
でもボクは、ちょっと人間が怖かったんだ。
だってすぐボクを捕まえようとするんだもん。
「可愛い~」って言う割には、すごいスピードで追いかけてきたり、一度ビニール袋を持った人に追いかけられた時は、ホントに怖くて怖くて(泣)
未だに、ビニール袋は大っ嫌い!
そんな時、お兄ちゃんに出会ったの。お兄ちゃんは、真っ白でピカピカで強そうだった。
だから、お兄ちゃんにくっついて真似しようって思ったの。
でも、暗くなるとお兄ちゃんは、お家に入っちゃう。
ボクは「お兄ちゃ~ん。まだ遊びたいよ。」って言ったけど、お兄ちゃんは出てこなかった。
さみしい…けど。また明日。
次の日、ボクがいつものようにお兄ちゃんにくっついてると、男の人が近づいてきた。
「怖い~」って思ったら、お兄ちゃんが「お父さ~ん。おかえり~。」って言って、撫でてもらってた。
「!」お兄ちゃんスゴイ!
「お兄ちゃん…スゴイね。」って言ったら「別に…怖くねーし。一緒に寝るし。」
「!」そうか…そうだったんだね。お兄ちゃんになるためには、お父さんと言う男の人に撫でられなきゃダメなんだ。
それからボクは、お父さんがお庭に来たら挨拶したんだ。
そしたら「ゆきの友達か?」って言って、ボクを抱き上げたんだ。
ビックリしたけど、騒ぐと男がすたるから我慢した。
それからは、お父さんが来ると、走ってお迎えしたよ。
この家の、お姉ちゃん達とも仲良くなった。
一緒に大好きな日向ぼっこもしたんだ。
でも、だんだんお日様がいなくなるのが早くなって、寒くなってきた。
お兄ちゃんと一緒にいる時間も、短くなってきて淋しくなった。
夜も淋しいし、寒いし…ボクは、ママに会いたくなった。
そんなある日、この家のお母さんが「お家に入って、ご飯たべる?」って言った。
廊下の戸を開けて「どうぞ」って、お兄ちゃんと同じご飯をくれたんだ。
少し怖かったけど、お兄ちゃんもいたし、お姉ちゃん達もニコニコしてた。
それに、ご飯がスーパー美味しい!
ボク!ここんちの子になる!
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