ボクのシッポすごく丸まってるの。
伸ばせば長いシッポなのに、くるくるって丸まってる。
お母さんがちゃんと舐めてくれなかったって獣医の先生は言うけど・・本当なのかな?
サイゾーくんは野良ネコちゃんだったね。
獣医さんのいうことは本当かも知れないね。
野良ネコの世界は厳しいからね。
でもサイゾーくんのお母さんは、舐めなかったんじゃなくて舐められなかったのかもしれないよ。
サイゾーくんのシッポは完全に丸まっています。
伸ばせば普通に長いスラっとしたシッポになること間違いなしです。
でも不自然に曲がって丸まっています。
獣医さんの見立てでは
「母猫に十分に舐めてもらえなかった可能性があるね。」
「生まれてすぐに体を舐めてもらっていれば、きちんとシッポはのびていたよ。」
ということでした。
野良ネコちゃんの世界は過酷です。
今回は野良ネコちゃんの世界を書いてみました。
生まれたときから野良猫
サイゾーは生粋の野良猫(笑)でした。
なぜわかったかというと、我が家に迎え入れるときに獣医さんに診てもらったからです。
病気やケガ健康状態などを、診てもらったのですがそのときに判明したのが寄生虫。
お腹に鳥の寄生虫をサイゾーは持っていました。
鳥を捕食していたために、寄生虫を持っていたようです。
これは間違いなく野良ネコだなと思いました。
当時はガリガリに痩せていたのもあり、確信しました。
そして家に迎い入れてからも、夜中に生ごみをあさったりしていました。
流しの三角コーナーのゴミをあさったり、生米を食べてしまうこともありました。
やがてカリカリの方が美味しいことに気づくと、あさる回数も徐々に減っていきました。
家にきて半年くらいは続いていましたね。
でも食べはしないんですね。
ただ、あさるだけ。
子猫だったのに過酷な日々を送っていたんだな・・と思うと、かわいそうになりました。
サイゾーのしっぽ
野良猫だったサイゾーは、もちろんお母さんネコも野良ネコだったはずです。
だいたい猫は2~6匹くらい産むといわれています。
サイゾーも兄弟はいたと思います。
そう思うのは、一度だけサイゾーにそっくりな猫が庭に来たことがあったからです。
網戸越しに鼻チョンをしているのを見て、兄弟じゃないのかと思ったわけです。
でもサイゾーにそっくりなその猫ちゃんは、しっぽが真っすぐでした。
同じ兄弟だとして、なぜ違いがあるのか気になり調べてみました。
母猫は子育てに対してあまり積極的ではありません。子猫にミルクを与えるために体を横たえることはしますが、弱っている子を引き寄せて、自らお乳を与えることはないのです。生まれつき体の弱い子猫は、兄弟間での生存競争に負けて、十分な栄養を摂取できないまま死んでしまうのです。
出典:にゃんペディア
猫だけではなく、猛禽類にも同じ現象があるようです。
自然界で生きていくためには、母猫のお乳をもらうところから試練なんですね。
サイゾーの性格から想像すると、母猫の一番側はいけなかったんじゃないかと思うのです。
かろうじてお乳を、もらえたぐらいだったんじゃないかなと。
兄弟間のお乳のポジションで、いい場所をとれなかったんじゃないかと思うのです。
野良猫の世界では生きづらかった
サイゾーは野良猫には向いていないと思いました。
臆病だし攻撃性はないし、寂しがりやだし・・・。
野良猫の世界では落第です。
でも、ゆきむらと出会ってゆきむらに懐いて(ゆきむらは本当にイヤがっていたけど)この家に入ることになったのは、野良社会ではマイナスだった性格が功を奏したわけです。
そういう意味では、サイゾーも逞しかったんだなと思います。
生きる力にあふれていたんですね。
サイクルが早い野良猫の世界
我が家の窓の外にキャットウオークの塀があるんです。
猫ちゃんがよく通るんです。
(最近は数が激減ですが)
通る猫ちゃんはだいたい同じで、今は2匹くらいかな?
でも見かけるのは1年間くらいです。
長くて2年くらい。
ほかに移動したのかもですが、その可能性は低いと思います。
飼い猫ちゃんになって、幸せに暮らしてくれたら一番いいのですけどね。
(最近の考え方はかなり変わってきて、外飼いはしないようになってきています。)
野良ネコちゃんは保護をして、去勢や避妊も済ませるようにもなっているようです。
野良ネコちゃんの場合は、手術をしていけば10年でその地域の野良猫はいなくなるそうです。
そう思うと、ますます野良ネコの世界は厳しくなりますね。
外で猫ちゃんを見かけられなくなるのは、猫好きとしては寂しいです。
でも野良犬がいると驚くように、野良猫もなくしていく方がいいのでしょうね。
じっさいイギリスやドイツでは、ほぼ野良猫はいないといわれています。
ドイツは特に厳しく、ペットを飼うときはペットショップではなく保護施設で探すのが主流だそうです。
ワンコより猫ちゃんの殺処分が多い日本の現状があります。
そんな悲劇をなくすためにも、まずは野良猫をつくらないというのは必須条件ですね。
まとめ!
本当ならスラっと伸びるシッポのはずだったサイゾーくん。
その丸まったシッポから、野良猫の世界が垣間見えました。
そして野良ちゃんたちの過酷な現状もわかりました。
街中で見かけるネコちゃんは癒しだけれども、野良ちゃんがいない世界が良いことも分かりました。
ワンちゃんよりも、殺処分が多い猫ちゃん。
それを変えるためには、野良ネコちゃんをつくらないようにするしかない。
難しいことだけれども、みんながそういう思いをもってくれたら、きっと変わっていくはずですよね。
1匹でも多く幸せになれますように願いを込めて。
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