ちょっと・・・20分の授業って短くない?
いちまつネコです。
チビ姉・・ちゃんと勉強してるのかな?
カップラーメン6個分の時間だぞ。
大丈夫なのかな?
今回は「反転授業ってなに?」「メリットとデメリット」「絶対に変わっていく学習スタイル」を書いています。
反転授業って?
新型コロナウイルス(COVID-19)の影響で、否応なしに始まった反転授業。
我が家の高校生と家族は、聞きなれない言葉にあたふたしながらの毎日です。
いきなりメールでお知らせ
「オンライン授業に参加できない人がいる場合があるため、しばらくは1授業20分程度で反転授業形式で実施していく予定です。」
なんだって?反転授業・・・?
知ってる?・・・知らない。
では、検索検索~。となったわけです。
参考資料:Teachme Biz
今までは学校で授業を受けて、応用問題は家で宿題としてやっていました。
そして、もうちょっと頑張れる子は予習をするという感じだったと思います。
反転授業では、子どもたちに予習をさせておいて、自分だけでは分からなかったところの説明や応用、理解度合いを話し合いをさせて進めます。
ボクたちの授業をあらかじめ全部収録しておいて、生徒がそれを宿題としてみる。
実際の授業の時間は、ビデオを見て理解できなかった部分のフォローに使うんだよ。
参考資料:「反転授業」著者ジョナサン・バーグマン アーロン・サムズ
なるほど・・・ユーチューブ世代の今の子供たちは入りやすいのかも?と思いました。
しかし1授業20分というのは、短いのでは?と思いましたが、調べてみるとアメリカで始まった当初から15分程度の動画にまとめられていたようです。
この程度なら飽きずに集中して観られるということなのかもしれないな?と思いました。
反転授業メリット・デメリット
ここまでだと、メリットしかないように思える反転授業ですが、やっぱりデメリットもあります。
デメリット
デメリットは大きく分けて2つです。
1.ネット環境の整備
インターネット環境の整備が急務になります。
我が家の高校生は、入学当時にiPadを購入したのでそこの問題はクリアしていますが、配信アプリの不具合などで、トラブルも出ています。
それから小学生・中学生のタブレット普及には問題が多いですね。
個人に持たせなくてはならないので、金銭的な問題をどう解決していくかが課題です。
2.動画を観ない
つまり予習をしてこないということです。
また観たとしても、インプットを十分にしないで授業を当てにしてしまう場合も考えられるということです。
反転授業の意義は、アウトプットをするということなので、前もってビデオなどを観てインプットをしておくことは必須になります。
メリット
メリットの方は大きく分けて3つです。
1.自分のペースで学習できる。
我が家の高校生もそうですが、自分で時間を考えて自分のペースで勉強ができることです。
これは思ったよりもメリットで、リラックスして勉強ができるので結果、勉強に集中して望んでいます。
2.アウトプットが楽しい。
1コマ20分の授業ですが、自宅で受けているのでリラックスして受けられます。
同じクラスの生徒だけではないので、他の生徒さんを幅広く知ることができます。
ディスカッションが行われるので、分からない所を教えてもらったり教えたりすることができます。
(もちろん聞いてるだけでも全然OK)
そのためコミュニケーション能力や、表現力が自然に身につきやすくなります。
そして授業時間が短いので、負担も軽いです。
3.教師が生徒を把握しやすい
授業はアウトプットしていくので、生徒個人個人の理解度が把握しやすくなります。
そのため個人の進捗具合や得意・不得意が分かりやすいので指導がしやすくなります。
生徒の方も先生との距離が近く感じられ、質問がしやすいというアンケート結果もあります。
変わっていく学習スタイル
我が家では、私立高校だったからの利点があったとは思います。
入学早々にiPadを用意していたし、授業にも取り入れていました。
学習アプリもいくつか入っていて、とくに動画配信で知られているスタディサプリは今回の自粛では助けられました。
先の見えない状態だったのは仕方ないのですが、オンライン授業が開始されたのは、5月に入ってからです。
そこまでの間は、課題は出ていたけれども何となくだるい雰囲気でした。(笑)
スタサプで動画配信を観て「あぁ、こんなこと勉強するのね。」的に観ていたのですが、反転授業が取り入れられたときは、すんなり入ることができました。
「知ってる知ってる。動画で観たわ。」
クラスも変わってまだ、新しい子たちとも会えていない。
学年が変わったのに、学校で授業が受けられない。
塾にだって満足にいけない。(我が家の高校生は塾は行ってなんですけど💦)
何がなんだか、モヤっとする。
こんな状態でした。
でもいざ始まり、反転授業だよと言われても元々観ていたアプリのおかげか、すんなり入ることができました。
アプリ自体が「反転授業だった」んですね。
この先、徐々に日常生活は戻ってくるかもしれませんが、100%は戻らないと考えています。
やがて学校も再開されるでしょうが、現段階で公立はホームルームを行っている程度の学校が多いです。
(これも高校です。小中学校はまだまだでしょう。)
スタートがバラバラなまま、どんな風に進んでいくのか不安です。
9月入学も取りざたされていますが、それよりも、どこにいても等しく学べる環境が急務だと痛感しました。
「反転授業」は、短時間で学びを体感できる素晴らしいものだと知りました。
じっさい東京大学・京都大学でも実験的に取り入れているようです。
また佐賀県武雄市では、小学校11校中学校5校でスマイル学習という反転授業を取り入れています。
そして96%の子供たちが「よくわかった」「だいたいわかった」と回答しています。
反転授業って何?まとめ
授業→宿題のスタイルから、全く反対の予習→授業のスタイルをとったもの。
メリットは
- 自分のペースで学習できる
- アウトプットが楽しい
- 教師と生徒の距離感が近くなる
デメリットは
- ネット環境の整備
- そもそも予習をしない
デメリットのネット環境の整備は、確実に訪れるであろうネット社会において急務になると思います。
予習をしないという点は、学校に来た時に本来は家で観てくる動画を個室あるいはヘッドホンをして個別に受けさせることで
「予習をしてきた方が時間の無駄にならない」と早々に理解をしてくれるようになったと、「反転授業」の著者であるアーロン・サムズ氏は言っています。
日本では一部でしか実行されていなかった反転授業も、新型コロナウイルスによって学習環境を大きく変えなくてはならない場面になり注目されつつあります。
学習環境がどのように変わっていくのか、しっかりと親として見極めていかなくてはならないと痛感しています。
今回の「反転授業」が少しでもお役に立てたら幸いです。
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