うちの猫、カギしっぽみたい。
見た目は分からないんだけど、撫でると分かるの。
しっぽの先の方が、曲がってるのよね。
カギしっぽの子は、幸運を運ぶって聞いたけどホント?
本当です。
そしてカギしっぽにも、種類があるようですよ。
我が家のサイゾーも、カギしっぽです。
ゆきむらは、カギしっぽではなかったんです。
でも、スラっとした理想的なしっぽでした。
↑親ばか
ポイント!
🐾 カギしっぽは3種類
🐾 どうして幸運を運ぶカギしっぽなの?
🐾 カギしっぽはニュータイプ?
こんなことを書いています(^▽^)/
日本国内でも、カギしっぽが多い地域と少ない地域があるそうです。
国内でもカギしっぽが多くて有名なのは、長崎県だそうですよ。
長崎のネコちゃんの約80%は、カギしっぽらしいです。
カギしっぽのわけ
カギしっぽ・・といわれますが、一つとして同じ形がないという人もいるくらいなんです。
それだけ、いろんな曲がり方があるようです。
そしてジャパニーズボブテイルと言われるくらい、日本にはカギしっぽが多いらしいです。
原因は先天的なものと、後天的なものと考えられています。
先天的理由
- 遺伝によるもの
先ほど長崎県には、曲がり尾のネコちゃんが多いというお話をしました。
歴史をたどると、こんな説がでてきました。
貿易港だった長崎は、外国船も寄港していた。
昔は積み荷をネズミに荒らされないように、猫も船に乗せていたそう。
そのときにネコちゃんも積み荷と一緒に、日本に上陸したと考えられています。
そしてその船に乗っていたネコちゃんが、曲がり尾だったんじゃないかと言われています。
その猫ちゃんの遺伝子が、ルーツではないか?と考えられています。
- 胎内で圧迫を受けて曲がった
だいたい平均で一回の妊娠で、6匹前後を身ごもると言われています。
体に小さいネコちゃんの体で、6匹・・それ以上の時もあるとなると、赤ちゃんも大変そうです。
母猫の胎内でとても、窮屈な状態になっていたと考えられますよね。
生まれて母猫が体を舐めてくれますが、たくさん生まれれば、なかなか完璧に舐められない場合もありそうです。
じつはサイゾーがこのパターンじゃないかと、獣医さんに言われました。
後天的理由
- 生まれて間もない骨が柔らかいときに、何らかの理由で力が加わり変形してしまった
よく言われるのが、母猫に踏まれたんじゃないかという説です。
寝そべってたくさんの子猫にお乳をあげていると、しっぽが下敷きになってる子に気づかないこともあるんでしょうか?
それに生まれて間もないころは、ひっくり返っても自分で起きられないほどです。
挟まった・変な体制のまま長時間いた・・・なんてことあるのかもですね。
(あるのかな~)
- 事故などで失った
交通事故もそうですが、何かに挟まってしまった・ケンカの怪我が原因で失ったというパターンです。
この場合は、しっぽの損傷具合によっては、排泄や歩行に障害が出る場合もあります。
もしも飼いネコちゃんが、しっぽにケガをしたら急いで病院で診てもらう方がいいですね。
カギしっぽ3種類
そんな中でも、大きく3種類に分けるようです。
1 長いシッポの先端が折れ曲がった「曲がりシッポ」
半椎骨(はんついこつ)と呼ばれ、骨の一つがつぶれているので隣の骨が傾くようになります。
しっぽの先の部分だけ曲がったり、ジグザグになる子もいます。
いわゆるカギしっぽ・曲がり尾と呼ばれる代表的な形です。
この角が好きなの~
2 長いシッポの半分くらい、またはそれ以下の「短尾」
減少尾椎(げんしょうびつい)といい、しっぽの骨の数が少ないか一つ一つの骨が小さいことをいいます。
ボブテイル・ウサギのシッポと呼ばれる形です。
カギしっぽの種類の中でも、数が少なく珍しいようです。
あなた・・・どなた?
3 長いシッポを丸めたような「団子シッポ」
融合椎(ゆうごうつい)といい、骨の一部がつぶれて融合してしまった状態のことです。
長いしっぽが折れ曲がったように、丸まってしまっています。
サイゾーくんがそうです。
お団子シッポやカールテイルと呼ばれます。
今日もパソコンのうしろでお昼寝
この3種類を、総称してカギしっぽといいます。
カギしっぽのネコちゃんは平和の証
またまた歴史を遡ってみます。
ネコちゃんは元々、エジプトの砂漠地帯のにいた、リビアヤマネコが先祖だと言われています。
古代エジプトの壁画にも、猫の絵が描かれています。
その猫ちゃんのシッポは、すらりとした長いシッポです。
日本でも平安後期から鎌倉時代に描かれた*「鳥獣戯画」(ちょうじゅうぎが)にも、しっぽが真っすぐな猫が描かれています。
カギしっぽのネコちゃんが登場するのは、江戸時代になってからなんですね。
歌川国芳の浮世絵「猫飼好五十三疋」(みょうかいこうごじゅうさんひき)の中に、カギしっぽの猫が描かれています。
江戸時代は猫が長生きすると、シッポが二つに裂けて猫又(ねこまた)になどと言われていました。
そのため長いスラリとしたシッポより、曲がり尾の猫の方が縁起が良いとされたようです。
ところが関西の方では、公家に猫を送る風習もあったのですが、スラリとしたシッポの猫が好まれたようです。
私が思うのは、カギしっぽの子は野良として生きていくには、大変じゃないかと思うのです。
サイゾーくんと遊んでいると、ネズミのおもちゃのヒモの部分がしっぽに絡まったりするんですね。
小さい頃は、絡まった反動でシッポの向きが変わってしまったりしたんです。
かなり痛がっていました。
(ちゃんと直してあげました)
藪の中を走り抜けたり、狭い場所を通ったりするときに、シッポが引っかかることもあると思うんです。
そんなことをしなくても、安心して生きていける平和な環境になったことも、カギしっぽちゃん達が多くなってきた要因の気もします。
平和な環境の証といっても、いいんじゃないかな?(笑)
*鳥獣戯画・・・京都市右京区の高山寺に伝わる戯画絵巻。
鳥獣人物戯画ともいわれている。
平安後期の高層 鳥羽僧正覚猷(とばそうじょうかくゆう)と伝えられていたが確証はない。
カギしっぽ まとめ!
カギしっぽちゃんがナゼ「幸運をつれてくる」と言われるのか調べると、いくつか説がありました。
- シッポが鍵のようになっているから、財産を守ってくれる。
- 招き猫が鍵をもっているので、商売繁盛になる。
- シッポで幸運を引っかけてくる。
なんて言われているようです。
あなたのネコちゃんは、どうですか?
去年亡くなったゆきむらは、すらっとしたシッポでした。
ドライブも好きでした
何も引っかからないような、シュッとしたシッポでしたが、サイゾーとの縁を繋いでいってくれました。
カギしっぽのサイゾーは、ゆきむらをしっかり看取ってくれました。
そして私たち家族に毎日、癒しと愛情を与えてくれます。
カギしっぽの子は、確かに幸運を運んでくるのかもです。
でもそれは、ネコちゃんみんながそうである気がします。
ネコちゃんは飼い主さんに、幸せをくれるのは間違いないですから。
スラっとしたシッポは、すごく綺麗だしカッコイイと思います。
カギしっぽの子は、唯一無二の個性です。
どっちも、かわいいネコちゃんに変わりはないですね。
ネコちゃんラブです。
あなたも、素敵なネコちゃんライフを送ってくださいね。
ではまた・・・。
参考資料:PETOKOTO 西日本新聞
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