まだまだコロナウイルスが心配だから、アルコールスプレーを買いに行ったの。
そしたら売り場には、除菌・抗菌・殺菌・消毒・・・の表示が。
どれを買ったらいいのか迷っちゃって。
そうですよね~。
私もそれが疑問でした。
そこで、いったいどれが一番効くのか?
どんな差があるのか調べてみました。
ちょっと前まで、除菌か抗菌か・・なんて気にもしませんでした。
そもそも違いなんか考えもしなかったです。
□ 除菌と抗菌
□ 殺菌と消毒
□ 99,99%除菌てなに?
でも周りを見渡すと、殺菌・除菌の言葉があふれかえっています。
無菌はムリなのはわかっていますが、菌を少なくしてくれる方がいい!なんてことは思います。
殺菌・除菌・抗菌・消毒のちがい
殺菌とかかれたハンドソープで手を洗い、抗菌してくれる洗剤で洗濯をして、除菌をうたい文句にした消臭剤で、空気清浄機が回ってる部屋を掃除する。
こうやって列挙してみると、まるでギャグのようにも感じます。
でも今は、これが当たり前になっていますよね。
そんな中、コロナウイルスの流行でさらに除菌・抗菌・殺菌・消毒という言葉がついてまわり、何がなんだか分からなくなってきますね。
私が子供の頃は、除菌・抗菌という言葉も一般的には、なかったと思うんですよね。
ちょっと話はそれるかもですが、水ぼうそうだっておたふくかぜだって、近所の子供がかかれば
「うつしてもらえ」って遊びにいかされた記憶があります。
今なら、ちょっと信じられない時代です。(笑)
そんな私も今や、アルコールスプレーを買いに行き
「除菌?こっちは殺菌?混ぜるな危険・・・」と頭を抱えるのでした。
出典:朝日新聞デジタル
これ凄くわかりやすいですよね。
そして驚きです!
除菌除菌といいますが、全て取り除くわけではないんですね。
抗菌に至っては、増殖をふせぐ・・・って・・えー!って感じです。
ほんとうに勝手に思っているだけですが(私の中で)こんな図式が脳内であります。
滅菌 > 殺菌 > 消毒=除菌 抗菌は、また別の加工
↑本当にいつの間にか、そう思っていた感じです。
そんな知識の私ですから💦
「これってどうやって決めてるの?」と疑問に思ったんです。
そこで調べてみました。
上の表を見てもらうと、殺す(殺菌)殺さないに分かれています。
(ほんと物騒な言葉ですね💦)
この殺菌側は厚生労働省が管轄し、殺さない側は製品ごとの業界団体が自主基準を定めているんです。
滅菌・・・菌を完全に殺すこと。
キズに使うガーゼや、絆創膏などに表示されていますね。
「このパッケージの中には、微生物は存在していませんよ。」
ということです。
消毒・・・病原性のある細菌を、感染症を防げるレベルまで殺すこと。
「少しは残っているかもですが、病気になるような力はありませんよ。」
ということですね。
↑この2つの表示ができる製品を、厚生労働省が表示規制をしています。
表示の承認をもらうには、厳しい基準をクリアしなくてはなりません。
そして厚生労働省に承認された製品は、医薬部外品とされ殺菌や消毒と表示できるようになります。
除菌・・・対象物や空間の微生物の数を減らすこと。
すこし表現が優しくなりました。
これは
「除菌してないときと比べて、使った場所(空間)の菌は減らしたよ。」
ということですよね。
抗菌・・・当該製品の表面の菌の増殖を抑えること。
これは
「菌の増殖を抑えられたよ。あくまでもできる範囲でね。」
という感じですかね。
↑この2つは、製品によっての業界団体の基準です。
ちなみに医薬部外品と同じ薬剤を使っていても、薬用の表示はできないそうです。
99,99%の除菌
99,99%除菌
*すべての菌・用途に当てはまるわけではありません。
この表記みたことあると思います。
ここまで除菌抗菌を勉強してくると、99,99%除菌という言葉の意味の理解度が違ってきます。
知ってる前とあと(笑)的な感じですね。
つまりこの場合だと
「除菌効果のないものを使用したときと、この製品を使ったときを比べて99,99%除菌効果がありました。でも、すべての菌に有効だったわけじゃないし、私たちの試験方法においての数値です。」
という感じですかね。
なんか・・・微妙(笑)
除菌の対象が、除菌効果のないものと比べるあたり、切ない感じすらしてしまいます。
ただ厚生労働省が承認していないから、ちょっと嘘くさい・・と思ってしまいそうですが、業界団体もしっかり試験しているんです。
試験をするのは公正取引協会公認の機関で、ここでは黄色ブドウ球菌と大腸菌の2種類の菌での試験を行います。
そしてやはり、基準を満たさないと除菌や抗菌の表示はできないのです。
そしてちょっと意外なことに、医薬部外品と同じ薬剤(または含有量)を使っていても、厚生労働省が承認していなければ殺菌・消毒という表記ができないんです。
たとえば、私が持っているアルコールスプレーですが、アルコールは75%あります。
殺菌に効果があるといわれているのが、70%~80%といわれています。
75%ですから十分に効果は期待できます。
でも表記はしっかり除菌アルコール75%となっています。
除菌と書いてあります。
そして医薬部外品という表記もありません。
つまり一般的に認められる効果は期待できるのに、承認がないので購買意欲がかきたてられる殺菌や消毒という表記ができないんですね。
まぁ・・・これを調べるまで除菌でも十分信用していたんですけれど・・・。
なかなか難しいんですね。
↑詳しく書いてます。気になる方はぜひ。
まとめ!
殺菌や消毒(滅菌)を提示する製品は、医薬部外品と表記され厚生労働省が承認したもの。
除菌・抗菌と提示する製品は、各製品の業界団体が公認された機関で試験し認可されたもの。
調べた結果、どちらが優れていて、どちらが劣っているということはないことが分かりました。
それは厚生労働省の承認もハードルは高いので、認可されるのは大変かと思います。
でも、業界団体も独自のラインを設けていて、こちらも試験と認可と厳しいルールがありました。
ということで、菌に対しての効果でわかったことは
殺菌(滅菌 > 消毒)ここまでは医薬部外品表示
除菌 > 抗菌 厚生労働省の承認を受けていない場合の表記
細かい承認基準もあり、厳しい基準なのは確か。
でも製品によっては、医薬部外品と同じ薬剤などを使っていても除菌までしか表記できない現実もある。
殺菌というのは更に、滅菌と消毒に分けられるけど、一般的に殺菌消毒といわれ滅菌は一部の商品に使われていました。
殺菌・消毒・・・ハンドソープ・アルコールスプレーなど
滅菌 ・・・ガーゼや絆創膏
↑医薬部外品と表示がある
除菌・・・あらゆる製品(スプレー・せっけん・洗剤など)
抗菌・・・衣類やエレベーター・エスカレーターなど手の触れる部分
↑とくに表記はない
菌を徹底的に減らしたいなら、殺菌・消毒の表記もの。
ある程度の効果なら、除菌・抗菌でも十分。
菌を殺す・菌を殺さない(ホント物騒💦)の違いを理解してお買い物をしましょうね。
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